目標の実現可能性を飛躍的にアップする「正しい経営計画」の3つのポイント

経営力

「経営計画は必要ですか?」と相談を受けると、回答は決まっています。

「目指したいゴールはある?」
 「はい」
「じゃあ、絶対、経営計画を作った方がいい!」

「旅行」に例えると「旅のしおり」。ハプニングを期待するなら「行き当たりばったりの旅」の方が、期待できそう。しかし、限られた日程で、目的の旅がしたいなら、必ず「計画」を立てるはず。「経営」を「旅」に置き換えると、その必要性にクドイ説明はいらないでしょう。

この記事では「目標の実現可能性を飛躍的にアップするため」の「旅のしおり=経営計画」の3つのポイントを紹介します。

なぜ、計画倒れになるのか?

経営計画に限らず「計画倒れ」は、誰もが経験したことがあるはず。お正月に「今年は***するぞ!」と目標設定しても、早ければ夏頃にはもう忘れてしまってる、ということも。「計画倒れ」の原因は「計画が正しくない」か「計画通りに行動していない」のどちらか?あるいは、両方です。

ビジネスパーソンの基礎スキルの一つに「計画達成力の方程式」があります。

計画達成力=正しい計画力×正しい行動力

正しく計画して、正しく行動=実行すれば、必ず計画は達成できる、と言う理屈。「屁理屈」ではありません。前述の「旅」もそうですが「料理のレシピ」もそうです。正しいレシピの通りに行動=調理すれば、その料理は期待通りに完成します。仕事に限らず、人が「何かを達成したい」と思うときの方程式です。スポーツでも、ダイエットでも、同じです。経営もまったく同じ理屈なのです。「想い」を達成したり、実現したいなら「正しい計画」を立てて、「正しく行動=そのとおりに実行」することなのです。

「正しい計画」の3つの要素

目標・目的を達成・実現するためのの「正しい計画」は、3つの要素が明確です。

G:ゴール
S:シナリオ
C:キャスティング

どんな状態になる(=G:ゴール)ために、どんな方法(=S:シナリオ)で行動するのか?その役割分担(=C:キャスティング)は、どうするのか?を明確に「言語化」することが「正しい計画」には大切です。この3つの要素の一つでも曖昧であると、実現可能性はガクンと落ちてしまいます。

この3つのポイントをひとつづつ説明しましょう。

G:ゴールは「ヒト・モノ・カネ」で設定しよう

経営計画で設定するゴールは「経営者が想う会社の将来像」です。経営者が目指すところの将来像を具体的に表現することが大切。「企業は、ヒト・モノ・カネ」って聞いたことがあるでしょう。もう少し丁寧に「翻訳」すると

社会の役に立つ商材やサービス(=モノ)を、提供し続けるチーム(=ヒト)があり、その活動のための資金(=カネ)に不足はない会社

ですね。どれが欠けても経営者の悩みや不安は解消されません。「経営計画」で明確にするゴールは、これらのカテゴリーで作成します。基本的な「目次」は、次のようになります。

<経営計画書の目次の例>
1.概要
2.商品・サービス計画
(1)開発計画
(2)販売計画
3.組織計画
4.利益・資金計画

商品・サービスや、組織については「いつの時点で、どんな状態を目指すのか?」を、誰が読んでも分かりやすい文章で具体的に「言語化」することが、大切。利益・資金計画は、後述しますが「連続性」が大切です。

S:シナリオは、具体的な行動計画

シナリオは、ゴールに到達するための具体的な行動計画であり「こうすれば、間違いなくゴールにたどり着く!」というマニュアルといっても過言ではないでしょう。一般に中期経営計画といわれるものは3年計画です。いかえれば「36ヶ月」。この「36ヶ月」に、どのように行動するのか?を細かく言語化していきます。

「採用計画」のシナリオを例を挙げると次のようになります。

G:ゴール=2020年に5人採用する
S:シナリオ=その5人を採用するための具体的なステップを明確にする
 1月:求人誌に掲載する原稿作成
 2月:求人誌掲載→応募受付→面接対象者の選定
 3月:面接
 4月:採用

という具合に、月別に計画をします。実務的には「ガントチャート」で作成します。

C:キャスティングを明確にすること

「絵に描いた餅」とよくいいますが、G:ゴールとS:シナリオだけなら、まさに「餅を絵に描いただけ」の状態。このS:シナリオを実行に移すためには「誰が責任者として実行するのか?」と役割分担しなければなりませんね。

この、C:キャスティングの段階で、G:ゴールや、S:シナリオを見直すことがよくある、ということを付け加えておきます。お分かりだと思いますが、現メンバーでは、G:ゴールが高すぎる?S:シナリオが多すぎる?適任者がいない?などなど・・・。このC:キャスティングで、計画はリアリティーが増していきます。

そもそも「経営計画」とは課題解決のためのマニュアルなのだ

話は前後しますが、そもそも「経営計画」とは何か?ですが、それは「課題解決プログラム」なのです。「計画達成力」と同様、ビジネスパーソンの基礎スキルの一つに「課題発見力」というのがあります。

課題=あるべき姿-現状

という方程式は知っていると思いますが、これを変形すると・・・

経営課題=3年後のあるべき姿-現状

となります。つまり、3年後に「なりたい状態」があって、現状との差分を36ヶ月でどのように埋めていくか?(=課題解決)の具体的な方法を記したのが「経営計画」なのです。

経営計画の実務は、ローリング方式で毎年作成する

一般的に、経営計画は「中期経営計画」として3年計画で作成しますが「3年ごとに作る」のではありません。ローリング方式と言って「毎年、この先3年を見通して計画する」という方法です。社内に限らず、社外の環境も変わるもので、それを前提としている計画は、変更が付き物です。計画修正は、日常なので、ヘンなこだわりに縛られない様にしましょう。

まとめ:正しい計画を正しく実行する

以上、目標の実現可能性を飛躍的にアップする経営計画の3つのポイントとして「正しい計画=G×S×C」をご紹介しました。とはいえ、この「経営計画」が完成したところがスタート地点。目標を達成するには、つまり、計画達成には「正しい計画を作成するチカラ」と同じく「正しく実行するチカラ」が必要です。三日坊主にならないように、どうするべきか?それは「経営計画進捗会議」を毎月開催することです。計画の実行については、また稿を改めて、ご紹介しましょう。

お役に立ちますように!

週刊「想い通り経営」

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Posted by marcas_online