「想い通り経営」の8つのチカラ、その6「育成力」。学校の仕組みにヒント。

人材力

育成力 – 必要な人材に育成するチカラ

いろいろ教えているのだが、中々、思ったように育たない・・・、最近の若い人は、云々・・・、 いろんな外部研修に行かせるのだけど、どれ一つ役に立たないね・・・、など、中小企業やベンチャー企業の経営者の悩みを聞くことが少なくありません。人材育成についての悩みです。

せっかく採用した人材には、順調に成長してもらいたいものです。必要な人材を採用する「採用力」とともに、必要な人材に育成する「育成力」も、企業のチカラを高めるために、非常に重要なチカラの一つです。

会社は学校じゃない?いいえ、学校です!

昭和の頃によく耳にした「会社は学校じゃない!」という経営者の叱責の声。いわゆる「学生気分」から抜けて「社会人」として、しっかりしないさい!というような思いが、このようなフレーズになって出てきていたのでしょう。

企業力を高めるときの「育成力」を検討する際に「学校の仕組み」から学ぶことが非常に多いので、紹介します。

学校の仕組みを真似る

紛れもなく「学校」は「育成の専門機関」です。人材を育成するにあたり、この「学校の仕組み」は非常に参考になります。

  • 育成のカリキュラムがあること
  • カリキュラムに応じた教材があること
  • 宿題があること
  • 定期的にテストで習熟度を先生と生徒が共有すること
  • 必要に応じて補習があること

「こんな手間ヒマのかかること、当社で出来るわけがない!」と思われる経営者も少なくないと思います。しかし、そのような経営者の会社を客観的に観察すると、それ以上の「手間ヒマ」がかかっていることが少なくないのです。人材が育っていないがゆえの「非効率」や「リスクマネジメント」や「心のストレス」です。

その解決の為に「学校」と同様、カリキュラムを作成し、段階的に丁寧に育成に取り組むのです。この「学校の仕組みを真似る」ことは人材育成に非常に有効な手段です。

「人は勝手に育たない」

一部の企業を除いて、中小企業やベンチャー企業の人材は「自習」が苦手な人が多く、学習し、習得するためには「外部的な作用」を必要とする人が多いのが現実です。 一部の優秀な人は、目標を持ち、その目標に向けて自ら学習し、行動し、着々と進んでいます。が、そのような人材は、ほんの一部であって、大半の人材は、勝手に育つことはありません。殆どの人は、経験によって「慣れていく」ことはあっても、経営者が求めている人材になることは稀なことです。

人材の課題解決

課題解決のフレームワークに当てはめると、人材の課題は・・・

[A―B:課題:育成すべきスキル] =
[ A:求めている人材のスキル]-[B:現状の人材のスキル]

と表すことができます。課題である「育成すべきスキル」の中でも優先度・重要度が高いのテーマについて、カリキュラムや教材を作成し「定期的な研修」を行うのです。

不足しているスキルについて「頑張りなさい!」と号令をかけても中々自主的に学習しないのが一般的な社員像です。この「育成すべきスキル」の育成をせずして「当社の社員は・・・」と愚痴を漏らしても、両者にストレスが溜まるばかりです。この「人材の課題解決」のためには、経営側からの働きかけとして「号令」ではなく「育成」が必要なのです。

テストと補習のための人事評価制度

学校で行われる「テスト」に相当するのが「人事評価」です。「教えたことが、どこまで修得できているか?」という「人事評価制度」です。この話を社員側からの視点で見ると「いつも教えてもらっていることが、仕事で実践できているかを採点される」という仕組みです。言い換えれば「教えてももらってないし、勉強の仕方も知らないテーマで採点される」のではない、ということです。

人事評価の目的は「人材育成」です。この一連の「人材育成」の取り組みの中でも非常に重要な制度の一つです。習熟したことは、褒めて報いる、習熟度が低いことは、改めて補習等でサポートすること、このようなテストと補習のための人事評価制度が、育成力を高めるために非常に効果的であり、重要です。

週刊「想い通り経営」

人材力

Posted by marcas_online