【野球好き向】「アレ」から学ぶリーダーの仕事

おはようございます!マネジメントコーチの堀井です。

「記念すべき2023年第37週」の土曜日。まだ「その瞬間」が続いているような余韻でフワフワした週末ですが、興味の無い方にとっては「なんじゃそら」ですね・・・ごめんなさい(笑)。

・・・ってことで・・・

今日は、そんな興味の無い方には申し訳ないのですが、ガッツリ「野球の視点」で書きまくります(笑)。

強いチームと弱いチームの共通点

今年のペナントレースを観戦していて「間違いない」と思ったのは「強いチーム」と「弱いチーム」には共通点があることです。強弱の要因として当然「選手のチカラ」があるのは間違いありませんが、それ以上に「やっぱりマネージメントの差なんや」と思いを強くしました。

ま、考えればこれも当たり前なのですが、各チームの選手たちの「素養」には大きな差はなく、差があるのは、彼らのチカラを引き出し「活躍させるチカラ」、つまり「マネジメントのチカラ」なんやと。

メンバーの強弱に関係なく、成果は「マネジメントのチカラ」に左右されるという共通点に「やっぱりな」と思うわけです。

この話は「結果論としてのつじつま合わせ」という批判的な意見があるのも承知していますが、この話の「正しさ」よりも「活用の仕方」に価値があります。

「選手のチカラを引き出して、チームのパフォーマンスを最大化すること」が、リーダーのミッションであるという点で、野球も会社経営もまったく同じやな、ということです。

監督の仕事

あらためて「監督の仕事ってなんやろ?」と考えると、お客さん相手のプロ野球である以上「顧客満足を最大化すること」であり「勝つこと」はその手段です。

「ツウのファン・コアなファン」にとって勝敗は最も大切なことですが、「采配」の良し悪しによっても「満足度」は変わります。

ときには「序盤の大量得点での勝利」より「接戦でハラハラドキドキが続いた敗戦」の方が満足度が高い時もあります。

「神采配」なんていわれる作戦で勝った時には「すげ~!やることなすこと当たるやん!」なんて賛辞が上がります。

胴上げにしても「甲子園」か「他球場」かでもファンの幸福感には差があります。今回のように「甲子園でジャイアンツを3タテして決める」というドラマのようなシーンも偶然とは思えない「監督はそれも読んでたで」なんて評論する人がいるのも、それまでの「岡田監督の信用」のなせる業だと思うのです。

さらに、あの「そらそうよ」とか「お~ん」とか「普通やん」という名言(?)も関西人の心をつかむには十分な「セルフブランディング」に見えてきます。そこに「パインアメ」の貢献があったことは言うまでもありません。

つまり「信頼される采配で勝利を呼び込み、そこで得た信用や信頼感に担保された好感度」にファンはメロメロになっているのだと思います。

つまり・・・何が言いたいか?

「顧客満足ありき」・・・
そのために「何をすべきか?」があり、
その手段として「どうやって勝つか?」があり、
また、その手段として「どのようにコーチや選手を使うか?」があり、
また、その手段として・・・
というように、目的のための手段のロジックツリーを設計し、実行することが監督の仕事であり、その中にはもちろん「育成」も含まれます。これは「会社経営」と全く同じで、そのまま「経営者の仕事」と言い換えることができると、今回、特に強く思った・・・ということが言いたいのです。(まだ興奮してるか・・・シラフやけど・・・お~ん)

目標のインパクト

さらに、今回、特筆すべきは「目標のインパクト」です。

「アレ」というたったカタカナ2文字がこんなにパワーを持っているとは・・・です。

マスコミも「優勝」という言葉を使うことをタブーにするほど「目標を社内外に明確に浸透させた」という「つかみ」は完璧でした。

「優勝しよう!」という「普通の言葉」ではなく「アレ」を貫きとおしましたが、この話は考えれば考えるほど「奥が深い」話です。ちなみに「chat-GPT」に聞いてみたら、こんな回答が返ってきました。

岡田監督の「アレ」から、経営者が学べることはありますか?

岡田監督の「アレ」という表現から、経営者が学べることはいくつかあります:

  • 言葉の力
    具体的な言葉を避けることで、チームや関係者の期待やプレッシャーを適切にコントロールすることができます。経営者も、目標やビジョンを伝える際の言葉の選び方に注意を払うことで、組織のモチベーションや方向性を適切に導くことができるでしょう。
  • 期待管理
    具体的な言葉を使わないことで、過度な期待やプレッシャーを避けることができます。経営者も、目標を設定する際にリアルな期待値を持つことが重要です。
  • コミュニケーションの工夫
    「アレ」という一言で、ファンや選手たちが何を指しているのか理解できるようになると、それは強力な共通認識の証です。経営者も、独自の言葉やフレーズを使って、組織の文化や価値を強化することができます。
  • 目標達成への焦点
    「アレ」という言葉を使うことで、目標達成に向けた集中力や一体感を高めることができます。経営者も、目標に向かって組織全体を一つにまとめ上げるための方法を考えることが重要です。

これらのポイントは、経営者が組織を効果的にリードするためのヒントとして役立つでしょう。

chat-GPT-4

なんともGPTらしい回答(笑)ですが「言いたいこと」はよくわかります。

つまり「当社は、何を目指しているのか?」という目標を社内外に深く浸透させることの効果とその大切さを改めて認識することができました。

「わかりやすく、インパクトがあり、忘れられないキャッチーなコピー」で方針を伝える「手法」に学ぶこと、反省することはとても大きく思います。

チームビルディング

そして、チームビルディング。

タイガースに限らず他球団を見ていても「適材適所+モチベート」の大切さも学ぶところがたくさんあります。

「個のチカラ」は「チーム」のための手段であり、どうやって「チームパフォーマンスを高めるか」という人事の視点です。

「ホームランバッター」ばかり集めてもチームが強くなるとは限りません。「打線の流れ」とよく言いますが、打線も「分業」で、それぞれに役割があり、その各ポジションに長けた人材を配置する、という考え方も「個の育成」に目が行きがちな多くの経営者には気付きがあると思います。「個」を見るのではなく「個の組み合わせ」によってチームを最適化する、という考え方です。

明確な「アレ」があり、そのための「チームの最適化」と「そのための人材育成」、そして「その気」を引き出す方法、リラックスさせる方法など、チームの空気作りなども大いに参考になります。

ちなみに、岡田監督は、オリックス時代「打てないバッター」を呼び出して「なんで打てへんねん!」と問いただすと「監督が怖いから委縮して打てないんです!」と言い返されたとか。今回は、その反省から「パインアメをなめながらニコニコすることが多くなった」という噂です。

まとめ

今週は、思いつくまま書いたので、とりとめもない話になりましたが、お許しください。

「監督目線での観戦」は、とても勉強になります。特に「弱いチーム」を観察していると心当たりも多く反省材料としていい教材になります。勝者だけではなく敗者にも原因があり、それを他人事ではなく「自分事」で観察することもおススメします。

また、いつもと違った切り口で自己内観してみてください。

もし「堀井に手伝って欲しいな!」と思ったら気軽に連絡ください!→(堀井にアクセスしてみる:お問い合わせフォーム

以上、お役に立ちますように!

※この記事は、本文中に特別な断りがない限り、投稿時点のものであり、将来変更される可能性があります。

マネジメントコーチ/堀井弘三/株式会社マーカス・マネジメント代表取締役/「もっといい会社」にするためには「もっといい経営者」になればいい!が口ぐせ。「心技体」をベースにして体系化した独自のマネジメントメソッドである「経営脳:5Layer」で「10名~100名規模の中小企業経営者」をサポート。専門は「36カ月の経営計画」「マネジメント会計」「チームビルディング・人材育成・人事評価」。福岡~大阪エリアを行ったり来たり。詳しいプロフィールはこちら